バイクの個人売買は高く売れるの？

それまで愛用していたバイクを売却したいという場合、なるべく高く売りたいというのは誰しもが思うことですね。一方で、バイク店での下取りや買取業者への依頼で、査定価格が想像よりも低い金額だったというのもよくある話です。

「より高く売りたいから、個人売買で売りに出そう」と考える方も少なくないことでしょう。果たして個人売買を行えば、バイクをより高く売却できるのでしょうか？バイクの個人売買を行う際に注意すべきポイントやかかる手間暇などについてまとめてみましたので、参考にしてみてください。

個人売買のほうが高く売れるといわれているけど？

率直に言ってしまいますと、個人売買でバイクを高く売れるかどうかというのはケースバイケース。高く売れる可能性もあれば、買取業者への依頼よりも低くなってしまうと言うケースも起こり得ます。例えばホンダの初代CB750FOURやカワサキのZ1/Z2など、プレミア価格で取引されている車種であれば、高額売却できる可能性はより高くなります。また、プレミアム車種ではなくても、どうしてもそのモデルが欲しいという買い手と巡り会えた場合も然り。

しかしながら現実問題として、そうしたケースは稀で、滅多に起こるものではありません。ましてや高額売却を成功させるには、バイクの中古車相場に精通していたり、中古品の売買経験を有しているなど、知識や経験値が不可欠になります。個人売買のほうが高く売れる場合というのは、それらの条件がすべて整った場合であるということを、しっかりと踏まえておいてください。

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個人売買にかかる労力は？

買取専門業者への依頼やバイク店での下取りであれば、売り主が行わなければならない手続きなどは、業者サイドが無料で行ってくれる場合が殆どです。しかし、個人売買の場合、それらはすべて売り主が自ら行わなければなりません。

例えば、ネットオークションなどを利用するのであれば、幾らの値段で出品するのか相場価格を調べることから始まり、出品するための会員登録、写真撮影、出品のための作業などが必要になります。落札者が決定した後も、現車を確認したいという要望への対応や、入金の確認、車両を輸送する場合はその手配、さらには名義変更の手続きも行わなければなりません。そうした労力や手間暇をかけてまで個人売買を行うには、よほどの高値で売ることができなければ、割に合わないといのが実情です。

個人売買にはトラブルがつきもの

バイク買取業者のなかにも、いわゆる悪徳業者がおり、そうした輩とはトラブルが発生してしまうリスクが高くなってしまいますが、実は個人売買の場合でも同様であることを心しておいてください。そもそも個人売買というものは、元々の知り合い同士で行うという場合を除き、全く見ず知らずの赤の他人と取引を行うことなのです。

例えば一旦は売買に合意したにも関わらず後から不具合が見つかったなどとクレームを付けて値引きを要求してきたり、約束した金額を入金してこないといったケースが報告されています。また名義変更は買い手側で行うとしていながら履行されず、本来であれば売り主が払う必要のない翌年の税金通知が売り主に来てしまうというケースも。もちろんこうした厄介者ばかりとは限らず、良識的で常識のある方との個人売買であれば問題なく取引は成立するでしょう。しかし、事前に買い主がどんな人間かを正確に判断するのは難しいというのが実情です。

個人売買を行うには、相応の知識、経験、覚悟が必要!

以上の通り、バイクの個人売買を成功させるということは、初心者にとって、なかなかにハードルが高いということになります。それでもなお、個人売買にトライしてみたいというのであれば、それは個人の自由ですが、正直あまりお勧めはできません。かかってしまう手間暇や失敗・トラブルのリスクなどを鑑みれば、複数の買取業者が参加する一括査定などを利用して、一番高値を提示した業者に依頼するというのが現実的ではないでしょうか。